治療方針




脳神経外科

頭痛
 頭痛の原因としては片頭痛や緊張型頭痛のような一次性の頭痛とくも膜下出血や脳腫瘍などを原因とする症候性頭痛があります。いままでにないような突然の激しい頭痛を感じた時はくも膜下出血がおこっていないかを確認する必要があります。

めまい
 めまいの原因としてメニエール病が有名ですが実はそれほど頻度が多いものではありません。ひどいめまいの中には脳腫瘍や脳梗塞などが原因になっていることもあり注意が必要です。

頭部外傷
 頭をうった後、数週間して頭痛や吐き気や片半身のしびれや言語障害などをきたした場合は慢性硬膜下血腫の可能性があります。

しびれ・麻痺
 突然片半身のしびれや麻痺を自覚した場合は脳梗塞や脳出血などの病気である可能性があります。

 上記のような症状がある場合は脳神経外科にご相談ください。問診と専門的診察(神経学的所見)により脳の病気の可能性が否定できない時は随時頭部CTをおこなっております。万が一、手術が必要になった場合には脳神経外科医としての豊富な経験と人脈をいかして安心して治療していただける病院を紹介させていただきます。


ペインクリニック

 腰、膝、肩の痛みでこれ以上良くならないとあきらめてはいませんか?病院でレントゲンやMRI検査などで異常がないと「心配いらない」という説明だけで肝腎の痛みに関しては投薬治療がなされるだけという場合も少なくありません。
 ペインクリニックとはペイン=痛み、クリニック=外来」で、文字通り「痛み」を専門的に治療する科で、全国殆どの大学病院に存在している診療科です(名称はペインクリニックであったり、麻酔科外来であったりします)。ぎっくり腰などの腰痛、五十肩、頭痛、肩凝り、膝痛、三叉神経痛、坐骨神経痛など、痛みそのものが問題となる疾患は殆ど全て対象です。帯状疱疹(帯状の発疹に強い痛みを伴う疾患)や顔面麻痺、手足の痺れなども扱います。
 治療法としては星状神経節ブロック、硬膜外ブロックといった特殊なテクニックを用いた神経ブロック注射が一番効率的ですが、注射をせずにリハビリを利用する方法や、点滴、内服を組み合わせる方法など、痛みに対して総合的にアプローチしています。
 当院のペインクリニックは 、月・火・水・金・土の午前中に診療をおこなっておりますが、あらかじめお電話いただければ、それ以外の時間でも診療可能な場合がありますのでご相談ください。


CT

 CTでは頭部はもちろんのこと、胸部、腹部なども数分間で検査が終了します。費用は保険診療の場合だいたい数千円の自己負担です。
 頑固な頭痛でお悩みの方、目眩、ふらつき、物忘れが気になる方、手足の脱力やしびれ、言語障害などを自覚された方は、小さな脳梗塞の有無をチェックするのに一度頭部CTをお勧めします。
 また通常の胸部レントゲンで発見が困難な早期肺癌もCTにより発見可能な場合があります。50才以上の男性で喫煙される方、咳や痰が長く続く方、血痰が出る方などは是非ご相談下さい。


生活習慣病

 生活習慣病は多くの場合、自覚症状のないうちに、会社の健康診断や市民検診などで検査値の異常として発見されます。生活習慣病を放置すると気づかないうちに動脈硬化がすすみ、やがて心筋梗塞、脳卒中、腎不全などを引き起こすことになります。検査値の異常を指摘されたら、たとえ自覚症状がなくとも、医師による診察を受けて、生活習慣病を未然に防ぐことが重要です。初期であれば定期的な検査と食事運動療法のみで、投薬なしで経過を観察することも可能です。
 また喫煙の習慣は癌の発生率を高めるだけではなく動脈硬化を進展させ心筋梗塞を引き起こす確率を高めますので生活習慣病を指摘されたらこれを機会に禁煙することをおすすめします。検査値の異常が気になる方、自分が生活習慣病ではないかと気になる方はお気軽に当院にご相談下さい。